JPBM全国提案力コンテスト、シミュレーション力を高めコロナ禍のクライアント支援に!
地域の観光地やホテル、旅館等周辺事業を営む中小企業にとって、コロナ禍における経営への打撃は、事業継続の根幹を揺るがす状況になっています。
現状は、国や自治体からの助成や融資の特例によって支えられている部分もありますが、そんな今だからこそ、経営者に寄り添って現況の把握とこれからの方向性の検討が必要です。
先般行われたJPBMの第24 回全国提案力コンテストでは、現下の厳しい経営環境を鑑み、具体的な企業経営者様を交えて、事業も含めた経営課題に真正面から取り組んでいただきました。
沖縄の御土産物を事業の柱とする実際の企業様を支援対象として、経営者様の現況の窮状コメントおよび、企業概況や決算書、 取引先情報等を提示され、全国から参加された会員事務所が経営改善の提案に向け知恵を絞りました。
ポイントは、借入れ過多になっている財務状況をどうするか、激減している売上をいかにカバーするか。そして隠れたポイントとして、経営承継をどうするか、が問われました。
3年間のリスケと、その間に旅行代理店頼みだったマーケティングを自力で集客できるよう立て直す。その鍵を握るのが次世代の親族、といったストーリーが骨格になったようです。
沖縄といった土地柄の特殊性と、コロナ禍のダメージをまともに受けたお客さまの経営環境に、わずかでも光明を見つけようと限られた時間のなかで、参加チームメンバーが真剣に取り組まれました。
金賞は照国総合事務所グループ。 ほぼストーリー通りの提案と、具体的な事業展開の提示が評価されました。
新型コロナ融資は支援の貸付が中心ですが,やがて回収のための動きが出てきます。来年4月頃から始まりピークは再来年といわれます。
今から返済のための利益・資金計画の策定とモニタリング体勢の整備が必要になります。今後は金融機関から10~15年の資金計画(BS,CF)と毎年,毎月借入金返済明細の提出まで求められるでしょう。
今回の提案力コンテストで推奨された中長期経営シミュレーションシステムツールは全会員が無料で使用できます。これからの経営支援業務の中核として是非ご活用ください。