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令和4年8月24日
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No.175 戦略立てを他者との軋轢等で生み出す二項動態的「生き方」/今こそ人材の質の向上に向けリスキリング促進を/「侍サロン」開設!他をお届けいたします。

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戦略立てを他者との軋轢等で生み出す
二項動態的「生き方」!

財務省広報誌「ファイナンス」2022年8月号の巻頭言に、一橋大学名誉教授の野中郁次郎氏の「二項動態的「生き方」のすすめ」が掲載されています。紛争やウイルス、災害の多発等、混迷の時代の中で正解もマニュアルも存在しないといった認識を前提に、経営者や経営支援者に対して以下の要点を訴えかけます。

「戦略を、もう一度人間のもとに取り戻そうではないか。意味づけや価値づけのプロセスは、「いま・ここ」の直接経験、そして「思い」ありきではじまる。科学や理論が先行することは決してない。」

「知の源泉は、無意識も含めた暗黙的な主観にある。個人の主観を、他者との共感を媒介に全身全霊の知的コンバットを通じて「我々の主観」、そしてあらゆる知を綜合して集合知にしていく価値創造プロセスがイノベーションを創出する。私は、これを人間くさい戦略(ヒューマナイジング・ストラテジー)と呼んでいる。」

「壮大なより善い目的の実現に向かって、目の前の動く文脈に応じて、新しい現実と時空間を共創する意味づけのプロセスであるヒューマナイジング・ストラテジーは、人間の「生き方(a way of life)」の集合的な物語りなのである。」

「世の中がいくらDX、AI化、メタバースとなっても戦略の本質は変わらない。物事や問題を二項対立(dichotomy)として捉えるのではなく、二項動態(dynamic duality)として捉える。状況に応じて双方を両立させ、全体の綜合をダイナミックに追求するのである。」

「一見相反する物事や問題は、さまざまな矛盾や葛藤や混乱を生じさせる。しかし、これはチャンスだ。人間の創造性は異質なものとの出会いから生まれる。だからこそ、軋轢から生じる不協和音や摩擦から逃げずに向き合って、他者とスクラムを組んでぶつかり合い、葛藤を厭わずトライ&エラーを行う。」

「そのダイナミックなプロセスから「こうとしか言えない」という矛盾を超える新しい発想に集合的に跳べるのである。」

創造性を発揮し、日々の試行錯誤から経験と反省を通じて、「他者」とともに生き抜いていく。野中氏は、理想主義的な実践論である二項動態的「生き方」を提唱します。

中小企業の企業数減少が顕著になるなか、まさに生き残りを賭けた事業展開の力強い指針として、貴社のこれからの経営戦略に当てはめてみてはいかがでしょうか。JPBMも引き続き中小企業の信頼できる経営サポーターとして貴社の前進を後押しします。
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今こそ必要な人材の質の向上、
リスキリング促進を喚起

内閣府は、先般講評した「令和4年度年次経済財政報告」の中で、「労働の質の向上」について取り上げ、リカレント教育・リスキリングの促進を呼びかけています。

OFF-JTは、職種に特有の実践的スキル向上ニーズが高い一方で、規模の小さい企業ほど労働者のOJTやOFF-JTの実施割合が低いことから、これらによる人的資本形成の機会提供が十分になされていないこともみてとれます。

学びを阻害している理由は、指導する人材や人材育成を行う時間の不足を挙げる割合が高いほか、人材を育成しても社員が辞めることを懸念しています。仕事が忙しいために時間がない、費用負担の大きさに加え、必要な自己啓発の内容が把握できていない、キャリアパスが描けていない、自己啓発の結果が社内で評価されない、等も挙げられています。

OFF-JT等を実施した者と、実施しなかった者と比較し同一企業内での年収の経年変化は、OFF-JTのみを実施した正規雇用者については実施2~3年目で年収が増加する傾向にありました。

一方、非正規雇用者については実施1~2年目で既に年収増加の傾向が表れています。これは、OFF-JTでは企業がその内容や時期を計画し、労働者の評価や処遇に反映しやすいことが挙げられます。企業側が中長期的に業務に必要な技術や能力等を明確化することで、雇用者がそれらに対応した学び直しに一層取り組むことが可能となり、処遇改善や年収増加につながっていくことが期待されます。

ただ、OECD加盟国間で比較すると、我が国においては、特に勤務先の費用負担がある学習への参加率が諸外国に比べて低く、OECD平均を下回っています。残念ながら、OECD調査においては「柔軟性とガイダンス」・「(市場ニーズとの)整合性」のスコアが非常に低いようです。

「柔軟性とガイダンス」は、労働者に提供される学習機会が時間的制約や距離、費用面での制約を伴うものの可能性、また、「整合性」のスコアの低さは、教育訓練の内容が市場のニーズに十分に対応できていないことを示しています。

社会人による学び直しを後押ししていくためには、費用面での支援だけでなく、教育訓練内容を市場ニーズに対応したものとするとともに、デジタルも活用しつつ、より柔軟性の高いものとしていくことが求められます。

JPBMでは、ITリテラシーの向上と、課題解決の具体的筋道を提示できる人材育成を目指し、「経営データ活用検討会」にて毎月研鑽しています。今後中小企業様の学びの場をご用意します。ご活用ください。
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JPBM会員限定のコミュニケーション
サイト「侍サロン」オープン!

近年「オンラインサロン」という言葉が一般的になってきました。簡単に言えば「インターネット上で展開されている、月額会員制のクローズドコミュニティ」のこと。所属している会員以外は基本的に閲覧できない空間のため、外部に情報が伝わらず、オンラインサロン内だけで価値観の近い人、または専門レベルを保ったもの同士で、前提条件了解のもと、コミュニケーションを展開することが可能です。

目的が共有できていれば、いわゆる「荒れる」心配がほとんどなく、安心して情報を共有したり意見を求めたり、場合によってはお願いごとをしたりできるでしょう。

オンラインサロンが使われる理由としては、○クローズドな空間で交流できる○気軽にコミュニティに参加できる○意見やスキルをアウトプットできる○自分の居場所が作れる、等が挙げられます。

公開のチャット等では、「自分の意見をまるで価値観の異なる第三者に批判される」場合が多く、オンラインサロンのような限定的な空間で同質の悩みや体験談、連携の希望等が生まれやすく、もっと交流したいと考える方も多いです。

JPBMでは、会員および職員の皆様に、より実務性が高く使いやすい情報提供や共有を充実させるために、Facebook GROUPの機能を活用した情報サイト「侍(さむらい)サロン」をオープンしました。

JPBMの活動全体を一望しながら、ストレスなく各活動の進捗や資料の閲覧が可能になり、会員同士のコミュニケーションや広域かつ多様な連携を実現します。例えば、利用したいサービスや参画中の取組み情報(動画やテキスト、PDF等)、連絡事項、イベントの案内、定期的情報発信(デイリーニュース(テキスト&PDF、参考情報リンク、事例相談情報等)が最新順に「ディスカッション」にアップされます。

また、会員の皆様からの情報発信(自己紹介、案件情報、実務連携依頼、顧問先情報、マッチング情報、論文・書籍発行のご案内等)も「ディスカッション」にて活発にご利用頂けます。

カテゴリー別の情報整理として「ガイド」機能を使って、例えば「委員会」「検討会」「部会」等の情報をストックして、会員ならだれでもいつでもノウハウ情報を引き出せます。
JPBM会員の皆様が活発に活用することで、サロンの魅力や効果がアップします。

是非、多くの会員の皆様およびご職員様に活用いただき、他には見られない付加価値の高いネットワークを作っていきたいと思います。

JPBMからのご案内

侍サロン登録申請のご案内
https://jpbm.or.jp/2022/08/08/news-18/
第21回経営データ活用検討会開催のご案内【8月30日(火)15:00~17:00】
https://jpbm.or.jp/2022/08/01/news-15/
第14回医業経営部部会開催のご案内【9月1日(木)15:00~17:00】
https://jpbm.or.jp/2022/08/04/news-17/
「2022年改正税法の手引き」等のご案内(専門家向け)http://www.jpbm.or.jp/whatsnew/honbu/file/file681.pdf
「2022年改正税法の手引き」等のご案内(JPBM会員向け)
http://www.jpbm.or.jp/whatsnew/honbu/file/file676.pdf
(株)JPBM「借入金返済資金試算ソフト」オンライン説明会http://www.jpbm.or.jp/whatsnew/honbu/file/file674.pdf

OSS会員研修等のご案内

OSS会員研修(第8回経営データ活用検討会)配信のご案内
https://jpbm.or.jp/2022/08/02/news-16/
OSS会員研修(第7回経営データ活用検討会)配信のご案内
https://jpbm.or.jp/2022/06/28/news-12-2/
音声ライブラリー(第12回事業承継員会)配信のご案内https://jpbm.or.jp/2022/06/27/news-13-2/
音声ライブラリー(第11回事業承継員会)配信のご案内https://jpbm.or.jp/2022/05/13/news-13/

OSSについて詳しく知りたい方は こちら »

*会員新刊書籍ご紹介*

220117医療機関MAマニュアル
【医療機関の事業承継 相談対応マニュアル(新日本法規出版)発行
<編著者※敬称略>
・JPBM医業経営部部長 松田紘一郎(公認会計士・税理士)
<編集協力>
・JPBM医業経営部
<執筆:敬称略・順不同>
・株式会社グロスネット(JPBM会員)  代表取締役会長 松田紘一郎
取締役事業部長 原子修司(認定社会保険労務士)
取締役業務部長 今村顕(学術博士)
岡田雅子(FPコンサルタント)
・コンパッソ税理士法人(JPBM会員
代表社員 内川清雄(公認会計士・税理士)
執行役員 依知川功一(税理士)
・税理士法人アーク(JPBM会員
代表税理士 内野絵里子(税理士)
・照国総合事務所グループ(JPBM会員
折田 建市郎(弁護士)
・弁護士法人東法律事務所(JPBM会員
所長弁護士 東健一郎(弁護士)
宮川浩介(弁護士)

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発行人情報

• 編集・発行元:一般社団法人 日本中小企業経営支援専門家協会
• 英文名:Japan General Incorporated Association of Professionals for Medium and Small Sized Business Management Ltd.(JPBM)
• 〒102-0092 東京都千代田区隼町3-19 清水ビル3階
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