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第26回民事信託検討会開催 事例3件を中心に全体検討

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去る11月6日(水)民事信託検討会が開催されました。今回はメンバーから寄せられた3つの事例を中心に全体討議が行われました。まずは大阪の事例で老朽化したマンションの建て替え(管理組合なし)に向けて、相当数の区分所有者の合意の取り付けが問題となっており、高齢化や相続された地権者を受益者とし、不動産管理会社を受託者とした信託スキームにて進めている事例。いかに3分の2抑えるかが課題、中心者の持ち分買取も含め対応中。類似の案件を経験している司法書士との情報交換もしながらすすめていきます。また、売上高20億~50億の小売業(同族役員3名、他1名)社長が高齢で経営判断に支障、娘婿が役員に入りM&Aを検討も、社長の持つ80%の自社株を巡り対応が難航。信託で株式を取得、指図権を社長に留保し受益者代理人を実子が行う。時期を見て信託財産である株式を売却。但し信託された株式は売りづらいので信託解除等も検討しながら、といった案件が検討されました。それぞれ検討会の中でも進捗を継続的にウォッチする予定です。191106 民事信託検討会